アニメ「Pandora Hearts」 第21話の感想です
※ネタバレ注意です
オズたちは、『サブリエの悲劇』についての情報を聞き出すため、
四大公爵の中で最も長く生きているという『ルーファス=バルマ』の元を訪ねることに――。
「お待ちしておりました…オズ=ベザリウス様」
そんなオズたちを迎えたのは、ルーファスの従者・レイム=ルネットだった。
レイムは、オズたちをルーファスの居る部屋へと案内する。
しかしそこには、ルーファスの姿が見当たらない……と、思いきや……?
「ひっひっひっひ」
オズの後ろに現れたのは、まるで風船の様に宙に浮く、太った不気味な姿のバルマ公だった。
その姿を見てパニックになるギルとアリスに比べ、とても冷静なオズ――。
「あっあの…あなたがバルマ公爵ですか?」
「ひっひひっ いかにも!!」
オズに応えるバルマ公だったが、自分の姿を見ても何の反応もない冷静なオズを気に入っていなかった。
そしてバルマ公は、オズが全てを受け入れてしまうことや、ギルが8回禁煙に失敗したことなども知っていて……(笑)
「我に知らぬことなどないわ!
知識とは即ち力じゃ! 知ることは最大の喜びじゃ!!」
オズは、早速バルマ公に、『サブリエの悲劇』について質問をした。
しかし、情報がほしければ『対価』を…即ち、『バルマ公の知らない知識』を提供しろと言われてしまう……。
そしてオズは、バルマ公に逆に質問されてしまい――…?
「そもそも汝が真実を求める理由はなんじゃ? …我は知っておる、知っておるぞ!
バスカヴィルに宣告された己の罪が何なのかを知りたいのじゃろ? それを知って汝はどうする?」
虚ろな表情をするオズは、その重い口を開いた。
「今まで私は…自分が誰かを傷つけることを恐れ…そのために真実を知ろうと望んでいました。
けれど今は…自分自身にも目を向け…そして考えたいと思っています。
…私にとって、特別な者たちのために、自分に出来ることを探したいのです」
オズの言葉に、バルマ公だけでなく、従者であるギルさえも驚きを隠せなかった。
…今までのオズならば、『わかりません』と曖昧に笑って誤魔化すはずだったから――…。
知識が追いついていないことが分かったバルマ公は、突然暴れ出してしまう……。
そんな彼を追うオズとアリスだったが、バルマ公は突然アリスに襲い掛かかり…!?
「汝には記憶がないんじゃろう?
だが…いいのかな? いいのかな!? 果たして思い出していいものかな!?
そもそも汝は何故忘れてしまったのじゃ? もしや忘れたくて忘れたのではないのか!?」
「グダグダうるさい奴だな! そんなこと…チェシャ猫の元で理解している!!
だが私は求めるぞ。自分が何のために生まれてきたのか…私が私であり続けるために!!」
そんなアリスの意思を聞いたオズは、アリスはすごい…と、尊敬する。
「アリスもオレも…自分を追い求める同志だね」
「…どーし?」
「仲間ってことだよ!」
……一方、オズたちの様子を別の所から見ていたギルとブレイクは?
「怖いのかい? オズ君が変わっていってしまうことが……
自分だけ取り残されてしまうことが――…」
そう言葉を残して去ってしまうブレイクに、ギルは唖然としすぎて何も言うことが出来なかった。
そして、バルマ公のもとへ向かったブレイク。
「バルマ公…今まで私の面会の申し出を拒んでこられたあなたが、
今回は突然ご自分から…私まで招待して下さった…目的はオズ君ではなく…私ですね?」
オズに、情報が欲しければ対価を寄こせと言ったバルマ公。
しかし、バルマ公が本当に興味をひくものとは……
「私の過去を調べたな? バルマ公爵」
「ああ…ようやくたどり着いたぞ。
紅眼の亡霊…ケビン=レグナードよ…!」
……そう、ブレイクの持つ情報だったのだ。
「いい加減、姿を見せてもらいましょうか…ルーファス=バルマ!!」
ブレイクの力で周りの全ての幻影が消え、そこに姿を現した者こそが、
オズたちが会いに来た「ルーファス=バルマ」本人だった……。
「まずは見せてもらおうかの――汝がケビン=レグナードであるという証をな…!」
ブレイクに攻撃しようとするルーファスを止めたのは、
ルーファスの従者…そしてブレイクの友人でもあるレイムだった。
「ルーファス様――彼は今体が…!」
「契約の影響でガタがきていると――本気で信じているのか?」
レイムはその言葉に驚きを隠せなかった。
「違うよな…? 汝の場合は、それが…二度目だからじゃろう!?」
そう言って、ルーファスが攻撃したブレイクの服の下からは、
なんと…『違法契約者の刻印』が現れたのだ――…。
「ほう…一回りするとそうなるのか。不様で…歪で…罪人に似合いの烙印じゃのう」
そして…倒れてしまったブレイクを、レイムが受け止める。
ルーファスから語られるブレイクの過去――。
今から50年程前、一人の違法契約者が夜な夜な出会う者を次々とチェインへの供物に捧げていた。
闇夜に浮かぶ紅い瞳が人ならざる者のようだと恐れられ、『紅瞳の亡霊』と呼ばれ、
そして、116人もの人間を貢いだものの、彼はアヴィスへと墜とされたのだというのだ……。
それは、誰もが信じがたいブレイクの過去だった――。
「アヴィスへ墜とされたそやつが、再びこちらに戻ってくるまでの空白の時間……
我はこう思っておる。そやつはアヴィスの深淵まで行き、
出会ったのではないかと……アヴィスの意志に――」
そしてブレイクの過去の回想へ――…。
アヴィスに墜とされてしまったブレイク(ケビン)が目を覚ますと、そこにはチェシャ猫の姿が。
そしてもう一人――…
「ねぇ、あなたのお名前は…? 私の名前は…アリスっていうのよ」
ケビン(ブレイク)の前に現れた少女こそが、「アヴィスの意思(白アリス)」だったのだ。
彼女は知っていた。
ケビン(ブレイク)が、大きなお屋敷に仕えている騎士だということを。
そして、ケビンにとって大切な人達が死んでしまったこと…護れなかったこと――。
「…だからあなたはここに来たんでしょう? その人達の命を救うために」
「これは…なんの悪夢だ…?
私は…我が主を生き返らせるために…時間を巻き戻すためにアヴィスへ…」
戸惑いを隠しきれないケビンに人形達が信じられない話をし始めた…。
「人が…チェインになるだと…!?」
そして囁くアヴィスの意思(白アリス)…。
「知らなかったの? アヴィスの力は人をチェインに化える…命無きものに意志を与える。
そして…あらゆる時の流れを支配する。グレンがそう言ってたわ…」
「グレン…?」
「グレンは嫌いよ…私からあの人を取ろうとするんだもの。
ギルバートもヴィンセントも…あの人に近づく人はみんな大嫌い」
そして、突如ケビン(ブレイク)の瞳に伸びる(白)アリスの手……。
ケビン(ブレイク)の眼は取られ、その瞳はチェシャ猫の元に。
叫ぶケビン(ブレイク)にお構いなしに、もう片方の瞳を奪おうとする(白)アリス。
しかしその途端、何かが起き、(白)アリスは苦しみ出した…。
そして……
「サブリエだよ…ちゃんと聞いた通りにやった。
一人でアヴィスの扉を開けてみせたんだ…!
でも…そしたらみんな…アヴィスに落っこちちゃった…!
やぁ…こんにちは…アリス」
突然現れた少年の正体は――…!?
……ということで、とても遅くなりましたが第21話の感想を!!
いよいよここまで来ちゃいましたか…!
今回は、ブレイクの過去やアヴィスの意思のことなど…色々と分かりましたね!
そして、ドレス姿のアリス…とても可愛かったです(←本編に関係ない)
それと、ルー君の登場です
……原作であったあのシーンがアニメでは完全に飛ばされていたので、
原作知らない人にとっては、なんで「ルー君」っていう愛称なのかわからないじゃないですか(汗)
それにしても、そろそろ(残り4話で)最終回だというのに…ちゃんと終われるんですかね!?
まだまだ明かされていないこと、たくさんありますよね!?
でも…アニメオリジナル展開がどうなっていくのか、とても楽しみです♪
(最終回は寂しいですけど…)
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